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2024年1月の同朋の会

 能登半島地震で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

 今回の同朋の会は能登半島地震をもとに話が進められました。このような自然災害が起こるにつけ、私たち人間の脆さや無力さを痛感します。
 能登地域は真宗王国と聞いています。毎日の朝事を勤め歎異抄にも親しまれているそうです。教えは被災され傷ついた方々にどう響くでしょうか。


 慈悲に聖道・浄土のかわりめあり。聖道の慈悲というは、ものをあわれみ、かなしみ、はぐくむなり。しかれども、おもうがごとくたすけとぐること、きわめてありがたし。
 浄土の慈悲というは、念仏して、いそぎ仏になりて、大慈大悲心をもって、おもうがごとく衆生を利益するをいうべきなり。今生に、いかに、いとおしふびんとおもうとも、存知のごとくたすけがたければ、この慈悲始終なし。しかれば、念仏もうすのみぞ、すえとおりたる大慈悲心にてそうろうべきと云々


 親鸞聖人が顕かにされた教えとは、どのような人であってもどのような境遇にあっても安心して人生を尽くしていける、という内容です。
 「念仏成仏是真宗」こういう教えを聞いてきた、被災された方々がどう感じてますでしょうか。私たち真宗門徒は日常に生きている時も、日常が壊された時も念仏の教えに耳をかたむけるほかありません。


(筆・釋尼育英)