「浄土が真実の依り処である」ということを呼びかける仏道

あらまし

真宗大谷派 涼榮山西福寺

イメージ本 尊  阿弥陀如来
開 基  釋浄覚法師
創建年号 天正年間
世 代  十七代

由緒及び現況

 当寺は、人皇第百六代正親町天皇の御宇天正年間、今より約四百三十年の昔、開基釋浄覚法師が小さな念仏堂を造り、歓喜庵と名づけたことより始まります。以後代を重ねるごとにご門徒も増え、中興開山といわれる第九世釋京岷法師の時代に、漸く寺の様相を見るようになりました。

 1971(昭和46)年には、三百六十余年存続した慶長12年建立の前本堂に代わって、鉄筋二階建ての現本堂が新築されました。

当初は本願寺派(本山西本願寺)としてスタートしました。それ故寺号も「西」をとり、さらに当山に縁があるといわれている渡辺綱の法名相福院殿の「福」を選んで、「西福寺」と名づけたといわれています。しかしその後、寛永年間に宜如上人の許しを得て大谷派(本山 京都・東本願寺)に転じました。以来、真宗大谷派の末寺として、法燈を継承し今日に至っています。

 宗旨は「浄土真宗」です。「真宗」とは「まことのむね」、「真実のささえ」ということです。つまり、「真のよりどころ」を意味します。ですから、「浄土真宗」とは、『浄土が真のよりどころです』ということを呼びかける仏教です。