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12月の同朋の会

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今日は今年最後の同朋の会でした。

引き続き、『仏事ひとくちメモ 通夜・葬儀編』を読み進めました。

そこからゆるやかに話が広がり、いったいいつ仏になるのか、どうすれば仏になるのか…? 
これらの問いに重きを置きすぎたり、ゴールを求めすぎたりしないこと、
それも真宗と他宗派との違いなのかもしれない、とのことでした。

日々の暮らしのなかで出てくる様々な問題事についてもまたしかり、
とくに現代の日本で教育を受けていると、つねに結果・答を求めたがる、
ということもあるのかもしれません。
でも、真宗の教えでは、わかったから良い/わからなかったら悪いでもない、そこはぼかしておいて良い。修行を通じて答に向かって突き進むのではなく、阿弥陀様の願いにまるごと乗っかり、お念仏をとなえることで仏になる身と「定まる」ことが大切—

というようなお話になりました。

最近友人に勧められて読みはじめた、内山節さんの『こころの場所』という本の冒頭が
この時のお話と近しく感じられ、興味深く読んでいます。
キリスト教やイスラム教とは違い、仏教は真理を示すのではなく、「真理に気づくための方法」を提示する。しかもその方法(たとえば念仏)で真理を知ることができるのか、と言われれば答えられない。なぜなら真理を知ることの彼方にあるものが真理だから。仏教は、本当の真理は言葉の奥にある、解き明かせないものであることを忘れないー 等々。もう少し読み進めていきます。

さて次回、来年最初の同朋の会は1月23日(土)14時~ です。
会の後、新年の集いもある予定ですので、
みなさまのお越しをお待ちしております。
(M)