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2025年8月の同朋の会

 本日の同朋の会は8月16日に開催されました。旧盆でいう送りの日です。世のでは送りの日ですが、そもそも仏さまは期間限定ではありません。お盆の冊子の中表紙に「真宗門徒にとってお盆とは」とあります。その中に「私たち真宗門徒は亡き人を諸仏といただきます。諸仏とは私たちを人間としての真実の生き方へと導いて下さる仏さまです。」とあります。
 諸仏が私たちに真実に触れよとはたらきかけてくださります。そのことで逆説的に私たちが真実ではないと気づき、今の私の在り方はこれでよいのかと問いが生じます。

 「煩悩具足の凡夫、火宅無常の世界は、よろずのこと、みなもって、そらごとたわごと、まことあることなきに、ただ念仏のみぞまことにておわします(『歎異抄』より)」、真実とは南無阿弥陀仏のこと、つまり念仏申す生活が願われているのです。
 たとえ私たちが道を間違えたとしても、真実が真実の生き方に引き戻してくれるのです。私たちは念仏でしかたすからない身、聞法し続けることで気づかせていただくのです。

(筆・坊守 釋尼育英)