新型コロナ禍のなか、西福寺の報恩講が今年も11月3日におこなわれました。
午後からで時間も短縮版ですが、例年とそれほど変わらない人手でした。
通常のお勤めのあと、こちらは例年同様、横須賀市浄榮寺の蒲真一師の法話を
聞くことができました。
日域大乗相応地
善信善信真菩薩
親鸞聖人の夢に出た聖徳太子のお告げとも言われ、
「日本は大乗仏教にふさわしい土地だ」という意味のようですが、
蒲さんは「今生きているこの娑婆の世界を浄土として生きること」ともとれる、
と言われていました。
真宗の教えは、聞いて楽になる・安心できる教えではないが、
いろいろな物事を背負って歩いてここまで来たことに気づく教えであり、
今までの人生は無意味ではない、と思わせてくれる教えではないか、と。
私はついつい、「今・ここ」とは別のところに面白いものや楽しいことを求めてしまうので、
考えさせられるお話でした。
(釈正裕 記)