報恩講を終えての同朋の会となりました。
今一度、住職と共に「報恩」ということについて確認していきました。
「報恩」という恩に報いるというこころの先には「知恩」ということがあります。恩を知るから報いるということが出てくる訳です。
念仏の仏道と出遇うということは、無常の世の中で流れ移ろうものを頼りにして生きている自分の身に気付くことです。阿弥陀仏、諸仏に知らされて気付き、応えていく。「南無阿弥陀仏」を賜り称えていく。それが真宗門徒の原点、「知恩」と「報恩」ではないでしょうか。
そして人間は忘れて思い出す生き物です。1年に1度の報恩講、或いはそれぞれのご法事など、折に触れて仏事に参加していくことも大切なことです。
(筆・釈裕香)