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2018年5月19日 同朋の会

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今回は「真実」と「方便」についての話を聞きました。

歎異抄の後序に、「ただ念仏のみぞまことにておわします」という一文があります。
それを単純に読むと、「なるほど、南無阿弥陀仏のお念仏だけが『真実』なんだなあ」と、わかったような気がします。しかし、真実というものは具体的に「ある」ものでなく、凡夫である我々に「わかる」ものではない。そのとらえどころのない「真実」が、私たちにもわかるような具体的なはたらき、手立てとしてあらわれることを、仏教では「方便」と言う、とのことでした。よく言われる「うそも方便」とは、すこし違う感覚のように思いました。

じつはこの日の会の冒頭、私たちもよく知っている門徒仲間の訃報を住職より聞きました。
私も偶然10日ほど前に電話で話をしていたところだったので、「まさか元気だったあの人が」「信じられない」という気持ちで呆然としました。まさか、でも同時に間違いのない事実である身近な人の死。
どうにも納得できないような気分と同時に、自分の身のはかなさも少しリアルに感じられたようにも思います。忘れられない一日となりました。

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6月6日恒例の文京シビックホールでの東京教区主催の「2018親鸞聖人につどう同朋大会」が開催されます。西福寺門徒も参加しますので、ご興味お持ちの方はお問い合わせください。

次回の同朋の会は、6月16日土曜日午後2時からです。どうぞお気軽にご参加ください。

(釈正裕)