記事一覧

1月の同朋の会

ファイル 34-1.jpg

明けましておめでとうございます。
今日は新年最初の同朋の会でした。

引き続き、『仏事ひとくちメモ 通夜・葬儀編』を読み進めました。

そこから、最近ニュースで話題になったこととして、大手通販サイト「Amazon.com」で僧侶の宅配がはじまり、お葬式にあたって、インターネットを通じて葬儀、僧侶をお願いできるようになったという話がでました。
もちろん、真宗門徒として諸手をあげて歓迎するようなことではないと思いますが、逆に考えると「ニーズがある」と言えるのかもしれません。
最近は人間関係が希薄になったと言っても、友人が、親族が亡くなった時にはやはりかけつけたい、葬儀はしなければいけない、という気持ちは、まだ大切な感覚として残っているのではないか、という話になりました。

きちっと仏事をする、ということに対してさらに考えていきたいと思いました。

今年最初の集まりということで、同朋の会のあと新年の交歓会がありました。
歓談をしたり、自己紹介をかねてお寺とのおつきあいのきっかけを話したり、和やかかつお互いを知るきっかけになるような集いとなりました。

さて次回の同朋の会は2月20日(土)14時~ です。
今年も一年よろしくお願いいたします!
(M)

12月の同朋の会

ファイル 33-1.jpgファイル 33-2.jpg

今日は今年最後の同朋の会でした。

引き続き、『仏事ひとくちメモ 通夜・葬儀編』を読み進めました。

そこからゆるやかに話が広がり、いったいいつ仏になるのか、どうすれば仏になるのか…? 
これらの問いに重きを置きすぎたり、ゴールを求めすぎたりしないこと、
それも真宗と他宗派との違いなのかもしれない、とのことでした。

日々の暮らしのなかで出てくる様々な問題事についてもまたしかり、
とくに現代の日本で教育を受けていると、つねに結果・答を求めたがる、
ということもあるのかもしれません。
でも、真宗の教えでは、わかったから良い/わからなかったら悪いでもない、そこはぼかしておいて良い。修行を通じて答に向かって突き進むのではなく、阿弥陀様の願いにまるごと乗っかり、お念仏をとなえることで仏になる身と「定まる」ことが大切—

というようなお話になりました。

最近友人に勧められて読みはじめた、内山節さんの『こころの場所』という本の冒頭が
この時のお話と近しく感じられ、興味深く読んでいます。
キリスト教やイスラム教とは違い、仏教は真理を示すのではなく、「真理に気づくための方法」を提示する。しかもその方法(たとえば念仏)で真理を知ることができるのか、と言われれば答えられない。なぜなら真理を知ることの彼方にあるものが真理だから。仏教は、本当の真理は言葉の奥にある、解き明かせないものであることを忘れないー 等々。もう少し読み進めていきます。

さて次回、来年最初の同朋の会は1月23日(土)14時~ です。
会の後、新年の集いもある予定ですので、
みなさまのお越しをお待ちしております。
(M)

11月の同朋の会

ファイル 32-1.jpg

引き続き、『仏事ひとくちメモ 通夜・葬儀編』を読み進めました。
湯灌、枕づとめなど、通夜の前までのことや、友引、日の善し悪しや吉凶にこだわる必要がないことなどを聞きました。

最近はこのあたりでもだいぶ「直葬」が多くなってきた、という話も出ました。何事にも「効率化」が言われる現在ですが、葬儀のもろもろは亡き人を通じて教えに出会う大事な機縁=仏縁ととらえるのが真宗の教えであり、やはり大切にしていかなければならないのでは、と思います。

また、葬儀の簡略化〜家族葬や直葬の増加により、「死」というものが身近な場所から遠ざかってきているのでは、という話も出ていました。
しかしその一方で、私はふだんテレビのない生活をしているのですが、時々テレビを見ると、ニュースでは「殺人」や「遺体」の話ばかり、ドラマでも殺人現場ばかりなことにいつも驚きます。
この不思議なアンバランスについても考えてみたいなと思いました。

さて次回の同朋の会は12月19日(土)14時〜 です。
あっという間に師走ですね!
みなさまのお越しをお待ちしております。
(M)

10月の同朋の会

ファイル 26-1.jpg

今月からは、『仏事ひとくちメモ 通夜・葬儀編』を読みはじめました。
それにあたって、今回の同朋の会では、あらためて住職から真宗の仏事についてのお話がありました。

仏事は、真宗の宗風・教えのこころから出てきたものであり、
過去から伝えられ、そして未来に伝えていくものです。
文字や知識だけでは伝わりにくい、生活のなかに根づいていた作法やかたちを、
忘れずに保っていく。その機会として、仏事をもう一度とらえなおしていきたいものです。

いつのまにか違ったかたちで解釈されていることも多い仏事のあれこれを、
真宗門徒としてもう一度ていねいにとらえなおしていきたいと思いました。

さて、来月11月3日はいよいよ今年の報恩講です。
本日の同朋の会でも、報恩講の際のお勤め『真四句目下』のCDを聞きながら唱えました。
あらためて別項で詳細をお伝えしますが、一年に一度のもっとも大切な仏事である報恩講に、
ぜひ西福寺までご参詣、ご参加ください。
お待ちしております。
(M)